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バルティ P-66 ヴァンガード(Vultee P-66 Vanguard)はアメリカ合衆国のバルティ社が第二次世界大戦直前から初頭にかけて開発・製造した戦闘機である。 == 開発 == 1939年にバルティ社は、H-1Bの設計も行なったリチャード・W・パルマー〔を主任設計者に、社内名称モデル48と呼ばれる輸出向け単座戦闘機の開発を開始した。この機体は、P&W R-1800-33空冷二重星型エンジンを搭載しながら、液冷エンジン搭載機のように絞り込んだ機首を持ち、機首と一体になる鋭角のプロペラスピナーを有していた。機首下面の空気取り入れ口を引き込み式にして空気抵抗を減らすことで速度上昇を狙っていた。 試作1号機は1939年9月8日に初飛行したが、エンジンの冷却不足が著しく、試験飛行すらままならない〔大内建二『忘れられた軍用機 知られざる第二次大戦傑作機』 光人社 2004年 ISBN 4-7698-2424-6 P.317~323〕上に、プロペラシャフトが長いため重量過大や振動に悩まされた。バルティ社は、空気取り入れ口の拡大や固定化などを図ったが根本的な解決にならず、速度面でも思った程の向上は見られなかった。折りしも、この機体にスウェーデン政府が興味を示したため、バルティ社では結局通常の機首形態に戻し、出力を多少向上させたエンジンを搭載した社内名称V-48Cを1940年に完成させた。スウェーデン政府は、V-48を空軍名称J10として採用し、144機を発注した。この発注に伴い、尾翼の拡大や主翼上反角の増加などの小改良を加え、1940年10月から生産を開始、1941年9月までに受注分が全機完成した。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「P-66 (航空機)」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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